日舞の発表会

日舞の発表会が終わりました。

私が習っている教室は入谷にありまして、名取を目指すような本格的なものではなく、大人の部活動という感じです。
ですので、習っている生徒の年齢層も20歳から還暦過ぎ。
職業も、大学生、サラリーマン、飲食店関係、舞台女優、アパレル関係、CEO、専業主婦、弁護士、建築士、etc.etc.

そんな有象無象の発表会。
実際の会場でのゲネプロは出来ませんので、別の場所で本番さながらに行うのですが、これを「下浚い(したざらい)」と言います。今回は本物の鬘と衣装を借りる人がいたので、床山さんと衣装さんもおいでいただきました。
いやはや、間近で見ると迫力が凄いですね。
美しい。そして、職人の技術がまた見ていて飽きない。

 

さて、下浚いも無事に終わって本番を迎えることになりました昨日。
当日は、この床山さんと衣装さんのほかに、本職の髪結いさんと着付けさん、メイクさんに来ていただきます。
踊りに合った髪とメイクをしてもらうのです。
この髪結いさんがまた凄い。
ポニーテールもままならない髪を日本髪に結い上げたりするんです。
あんこと言われる毛たぼやらウィッグやらを駆使するのですが、もはや魔法。
私の場合は、会の前半は黒紋付で後見(舞台上で踊り手に小道具を渡すなどの補助をする)に付きっぱなし。
自分の踊りは「田舎巫女」という若い娘役で、髪も日本髪。両極端な髪型なのに、時間はない。
相談すると「だったら後で日本髪に変えられるようにまとめるから大丈夫」と。
なるほど、そんな風に臨機応変に対応できるんですねぇ。
作られた頭の大きさもバランスばっちり。
そういえば昔、神楽坂の美容院で和装の髪型のセットをお願いしたことがありまして。
これが、めちゃくちゃ大きい頭になってしまったのですよ。
よく考えたら、このあたりで髪を結うとなると芸者さんが多いので、どうしてもそうなっちゃうんですね。

いつも来ていただく着付けさんは本当に知識が多くて髪型に関しても、「この踊りはこの髪型で飾りはこう」と、全て頭にインプットされている。
毎回驚きます。
私の衣装は自前の色無地に掛け襟を自分で縫い付けただけのものに、着付けさんがお持ちの自作の帯をお借りしました。
つまり、本物の衣装ではないのですが、プロの仕事にかかれば本物さながらに。何から何まで、素人のお楽しみに尽力いただいて感謝しきりです。

 

充実した一日になりました。
舞台に立つまではとても不安なのですが、終わるとまた、舞台に立ちたくなるものです。
次の発表会まで、またお稽古に励みます。