贈りたい新潮文庫

参加してきました。
文庫本をハードカバーに仕立てる、製本ワークショップ
なんと今回はちょっと贅沢な製本クロスを使うそうで。

教室に到着すると、いつも通り、受付フロアには職人魂の塊のような意匠の本が並んでいます。
やはり唸ってしまう。

さて。講義。
このワークショップへの参加は2回目ですしね、多少の余裕もありますよね。
そう、文庫のカバーを切ることには躊躇ないですし、ああ、でも、本の表紙・裏表紙を剥がすときには少し罪悪感が。

私はゲーテの詩集に赤いクロス、と決めていましたが、他の方の革風クロスのマイブックにも目が行ってしまう。
素敵クロスでの製本、アガりますなぁ。ふふふ。
と、言っている矢先に、あーっ!見返しを糊付けする位置を間違えた!!
何が2回目ですか!初っ端から間違えるとは!
ですが、なんとか直せたので事なきを得ました。
そんなときに頼りになる菊川&笠井講師なのです(この後、何度もお世話になります)。

次に、選んだスピンを入れ、背固め用の寒冷紗を貼り付け(寒冷紗って、なんだか響きに情緒がありますね)、花布をつけて更にクータを付ける。
これは覚えてます。クータは本を開きやすくするための筒状の紙。

ここまで来ればいったん本体を脇に。
お待ちかねの贅沢クロスの出番です。
光沢も触り心地も堪らない。
本の角を綺麗に仕上げるためのカットをして、ボール紙とクロスを貼り合わせる。
そして、ドキドキしながら角を折りこむ。
まぁまぁ、うまく行ったのではないでしょうか。

ここまで来たらやっと本体とカバー部分を合体させる「くるみ作業」。
まずは本体の背にボンドを塗って、クロスを貼ったボール紙を被せ、押し付けるようにぎゅっと抑えるのですが。
ここで大問題が。
そろそろよろしいかしらん、と接着部分を確認してみると、なんと、クータじたいが寒冷紗から完全に剥がれてしまっている。
「ヘルプ!ヘルプ!」と、結局、私の手には負えず、直してもらいました。
いやはや、これは本当に焦りました。

最後に、見返しと表紙を貼り付け、完成です。
※完成と言っても、1日重しを乗せて乾かさないとそってしまいますので、本当の完成は翌日なのですけど。

出来上がってみると、ため息が出るほど素敵。
溝や角がち微妙に歪んでいるところを含めて愛おしい。
これは確かに、誰かにプレゼントしたくなっちゃうなぁ。
でも、詩集って、、、相手を選ぶし、渡すにもちょっと照れてしまう。
これはやっぱり、愛蔵版かな。

よし、次はプレゼント用に本を選ぼう、と、思いきや。
実は、加藤製本さんのワークショップ、しばらくはお休みなのだそうです。
ううう。残念。
再開を心待ちにしています!!