向島

真夏の三連休。
この連休、基本は読書三昧。
家で読むことに倦めば外に出かけ、公園の日陰のベンチで本を読み。
公園のベンチで蚊に刺されて萎えれば、飲みに行く。
飲みながらも話の先が気になって家に戻って読みはじめると、ほんの数行で寝てしまう。

 

そんな中、一日だけはアグレッシブに。

以前から曳舟の「鳩の街通り商店街」には興味を持っていました。
そんな商店街のはずれに、知人が民家を改造して落語会の会場を作ったのがこの春。
早く見に行かなきゃと思っていたのです。
そして、新刊待ちの十二国記も復習が終わり、シリーズもの熱が上がって読み始めたのが剣客商売
大治郎の道場も小兵衛の隠居所も目と鼻の先。
これは神の采配であろうと、ギリギリに落語会を予約。

 

共同井戸のポンプがあったり、天水桶があったり、いかにも下町風情。懐かしい匂いのする商店街です。
それにしても、時刻は昼を回ってなお、、、暑い。
近頃は古民家をを改造した素敵なカフェが増えている様子。
中でも風情のある「古民家カフェ こぐま」で一度体制を整えます。中に入れば、まぁ素敵。
学校の机を椅子を利用したテーブル席が幾つか、そして、本棚の一画。書籍はお店の方の蔵書だそうです。
メニューをもらい、いかにも涼しげで汗が引きそうな「冷たい蓮の花茶」を注文。これがまた、いいグラスを使っていらっしゃいますなぁ。ストローで氷を揺らすと、本当に良い音がするの。
静かな時間、氷が溶ける音、柱時計が時を告げる中の読書。
至福。。。。。読書に耽る私が我に返ったのは、カレーの匂いのせい。
メチャクチャ美味しそう。昼ごはん食べるつもりで家を出ればよかったな。
と、時計を見ると、聖地巡礼するには出なくてはいけない時間だ。

 

お店を出て会場の前を通り、墨堤通りに出て北に進む。
西は隅田川、白鬚橋を渡った石濱神社
剣客商売にある、
「浅草の外れの、真崎稲荷明神社に近い木立の中へ、秋山大治郎が無外流の剣術道場をかまえてからそろそろ半年になろうか」
という真崎稲荷は現在この石濱神社の中にあります。
この辺りで大二郎がその身を律して過ごしていたのねぇ、うふふ。

白髭橋はちょうど「橋場の渡し」が通っていたあたりですが、同じ橋を戻るのもつまらないので、そのまま北上。
水神大橋を東に折れて鐘ヶ淵。
「小兵衛の家は、堤の道を北へたどり、大川・荒川・綾瀬の三川が合する鐘ヶ淵をのぞむ田地の中の松林を背に在った」
本当はここを北に上がるんだけどなぁ、落語会の時間も迫っているし、諦めましょう。まぁ、今回は軽いウォーミングアップということで。

 

 

墨堤通りを南に戻り、左に白鬚神社を見ながら再び鳩の街通り商店街へ。
向じま墨亭」は伝統芸能・演劇などの評論や大学講師をされている瀧口雅仁さんがオープンしました。本日の夜の出し物は「小傳次たけ平『真景累ヶ淵』(リレー落語)」。折しもこの日は作者、三遊亭圓朝の命日でございます。
長い話なので、お二人のトークで登場人物の関係性をおさらいした後、小傳次師匠が「深見新五郎」、たけ平師匠が「豊志賀の死」をたっぷりと。
さすがに久しぶりに聞きましたが、やっぱり圓朝モノ面白いな。

 

 

色々と濃厚だったなぁと、涼しくなった夜道をクールダウン。
隅田川に出て、桜餅で有名な長命寺の先、言問橋の手前にかかる歩行者用の橋はライトアップも美しく、川面と屋形船とネオンがベストマッチ。
大変有意義な一日を過ごしました。
とは言え。
盆の三連休の中日ということもあって、商店街は閉まっている店が多かった、周囲のカフェー建築も見に行けなかったし、銭湯にも寄れなかったのも残念。
それは、また今度!