お月ざらい

この週末は日舞の「お月ざらい」に。

「さらい」とは、つまり「おさらい」
日頃の練習の成果を確認、復習することですね。
発表会ともなると、ホールを押えたり大事になってしまうものです
「浴衣ざらい」や「お月ざらい」とは、格式ばらず身内で行う会なので、見学者も出演者の知り合いばかり。
とはいえ、そこはしっかりとおさらいをする場。
衣装こそ自前のものを使いますが、小道具は本物で踊ります。
今回は「麻春会」のお月ざらいでお勉強させていただきました。

師範の勘奈春(かなはる)師匠は「麻倉ゆうき」という舞台女優さんでもあります。
そんなこともあり、生徒さんは役者さんも多い。
なので、出演のチラシなんぞも配られます。
また、お師匠さんが振付師ということもあり、エンディングの演出が楽しいので、毎回楽しみにしているのです。

私が習っているところもそうですが、このような会は「縁起物」と言われるおめでたい演目から始まります。
そういえば、この間は歌舞伎座の夜の部を見ましたが、昼の部の口開けの「寿三番叟」も縁起物ですね。
他にも、松竹梅七福神、色々ありますが、今回は「松の緑」「白扇の」から始まりました。

やはり、人の踊りを見るというのは本当に勉強になります。
「きれいな角度で扇子を保っているな」とか、「姿勢のぶれがないな」とか。
我が身に置き換えて、次の稽古の時には活かさなきゃとメチャメチャ反省モードに入るのです。
思っていても、実際に動くとうまくいかないんですけどねぇ。
もっと上達したいなぁ。

色々な演目がある中で、今回楽しみにしていたのが「三ツ面子守」という演目。
これがなかなか大変な演目。
子守っ子が笹につけたお面で赤子をあやすのですが、赤子が寝てしまったので一人遊びを始める。
そのうち「おかめ」「恵比須」「ひょっとこ」の面を付けての仕方話に夢中になる。
内容は、おかめと恵比須の痴話げんかにひょっとこが割り込んでくるというもの。
しかし、子守っ子が仕方話で痴話喧嘩って。
まぁ、それは良いとして、この踊り、お面の早替えがものすごく大変なのです。
日舞のお面には内側に台木が付いていて、それを口で咥えて装着します。
鼻呼吸のみなのに、狭いし、本当に息苦しいし、視野はほぼ無いし。
しかもこの踊り、三者三様の踊り分けをしなくてはならない上、激しい。
私も以前舞台で踊ったことがあるのですが、本当に大変だったので一番印象に残ってます。

今回踊った春奈さん、お見事でした。
特にひょっとこ!
何をしだすかわからない危なっかしさや、ワチャワチャした滑稽ぶりが本当に素晴らしかった。
思わず笑ってしまいました。
あ、日本舞踊って、滑稽な踊りもたくさんあるのです。そんなときには笑っていいんですよ。
笑ってもらってこそ踊り手としては「やったぜ!」となるものです。

そして、お待ちかねのエンディング。
勘奈春お師匠さんの振付で、それぞれが踊りで使った小道具を持って総踊りになるのですが、これが本当にエンターテインメント。
華やかで素敵でした。
本当に大満足で楽しかったー!

もちろん、打ち上げのビールも、大満足。