お稽古

この週末は日舞のお稽古。

一緒に学んでいる生徒は総勢で20人ほど。
名取になったり、大きな舞台で衣装や大道具まで揃えて踊ることはなく、趣味として日舞を楽しむ稽古場です。
ですので、弟子ではなく、あえて生徒と称すことにします。
通っているのは、会社員、飲食業、デザイナーやスタイリスト、建築士、弁護士、専業主婦、学生、落語家、舞台女優。
この間20歳になったばかりの子から還暦過ぎ(年齢不詳)まで職業も年齢も様々。
以前は小学生もいましたっけ。
改めて考えてみると、生徒のキャラが濃いなぁ。

稽古日は基本的に平日で週イチ、区立の舞台(板間)付きの和室を使っています。
お月謝は1万円。
お師匠さんは13:00から22:00まで稽古場にいて、それぞれが都合のいい時間にやってきてお稽古をつけてもらうのです。
そうなると、お店がある方や主婦、また、仕事の合間に来る人は昼間、それ以外は夜。
ということで、昼間の生徒さんに会える日曜日の稽古は早い時間に行って最後まで稽古場にいたりしちゃいます。
もちろん、自分のお稽古が終わったら皆さんお帰りになるんですけど、他の生徒さんの踊りを見るのも楽しいですし、勉強になりますし。


お稽古は基本的にマンツーマン。
それぞれの演目が決まったら、毎回少しずつ振付を覚えていきます。
初めてお稽古をしたときに面食らったのが、見本を先に見せてもらうわけではない、と言うこと。
つまり、初めての曲でも、最初から師匠と横並びで見よう見まねで踊るんですね。
曲にもよりますが、一回で進められる振付は30秒から2分。
何度か横並びで。その次は師匠と対面で。最後は一人で踊ります。
対面の時の師匠は鏡のように、いとも簡単に逆手で踊るのです。凄いなぁ。
翌週になると、まずはアタマからお稽古したところまでを一人で。
そこから先をまた同じように繰り返し、少しずつ曲を仕上げていきます。
しかし、その日だけではそうそう覚えられないので、私はその日の振付を文章で書き残します。
こんな感じ。

「右足を引きながら両腕の袖をからげ、左にジリジリ引かれる。右にジリジリ引かれる。
右足出してそのままイヤイヤ、右足引いて両腕を広げ、右足出して振りはだく。
左側でに両腕を広げてから右側で閉じ、鈴を一振りして足をソクにしてトコトン。右側に開いて左側で同じくソクにしてトコトン。
正面からトン・スを、しながら後ろに進む。」

ね、呪文のようでしょう。
自分にしかわからないんですけど、次の稽古までにおさらいするときに頼りになるんです。

こうして仕上げた踊りは、やはり人前で発表してこそ身体の実になるもの。
ということで、年に一度はやはり区のホールなどを借りて発表会をします。
もちろん、衣装は自前(仲間内に借りたりも含め)、髪も自前。
しかしながら、さすがに小道具は借りなくてはいけないものも多々あります。
普段は棒や扇子などを代替にしますが、本番近くなって、小道具を使うと思わずドギマギして踊りが飛んでしまったり。
そこで、最近はお師匠さんが工作で似たようなものを普段から用意してくださるようになりまして。
実際に使うと、「こんな感じの大きさ感なのか」とか「あ、こっち向きになるのか」とか、大変にわかり易い。
今回の新作は浅妻船で使う前太鼓と撥。
撥って、柄の部分を返したり、細々とした仕草があるので代用の扇子だと大きさ的にも感覚がわかりずらいんです。
本物をどこかからいただいたのかなぁと思って見たら、MADE IN USAって。
なんと、家にあったドラムスティックを切って作成したそうで、思わず笑ってしまいました。
というか、なんでドラムスティックが家にあるのか。
それにしても、楽しく苦労していらっしゃるな、と。

私にとって日舞はデトックスってやつですね。
新しい振付の部分を覚えるときにはどうしたって頭が空っぽになるんですが、これがものすごく精神的に良いみたいで。
こういう時間を設けるって大切だなと思ってます。
なので、スケジュールはお酒のお誘いよりもまず日舞のお稽古を優先。
まぁ、その後に駆けつけるんですけど。

続けるためにも、体調管理して足腰を鍛えなければね。