仕事納め
本当に年末なのだなぁと感じるのは、年末の歌謡ショーに行った後なのです。
あ、間違えた。「年忘れ 市馬落語集」だった。
いえね、確かに前半は市馬師匠、一之輔師匠、兼好師匠、三三師匠の落語がある。
しかしメインディッシュは後半1時間の市馬さんの歌謡ショーがなのでつい。
この会は会社の同僚と何人かで行くのですが、この会の後にビールを飲むと1年終わった気になるんですよね。
年忘れにっぽんの歌効果でしょうか。
しかしながら、その選曲は昭和十年から三十九年のものなのでほぼわからず。それでも私は周囲の昭和歌謡ファンから叩き込まれているので、今回は1/3くらいは聞いたことがあるのでちょっと嬉しい。
ビッグバンドを従えてのショーは圧巻で、わからない曲でもやっぱり楽しいのです。
今年、13年目。
そういえば、私、欠かさずこの会を観てます。
もとより歌の上手な市馬師匠。
落語の後の余興で踊る方が多々ある中、師匠は三波春夫さんの「俵星玄蕃」をカラオケで歌っていました。
それが評判を呼び、生のアコーディオン一本で昭和歌謡を歌う流れになった記憶があります。
故・立川談志師匠も市馬師匠の歌をこよなく愛してらっしゃいましたっけ。
また、家元が所望した曲を市馬師匠は間髪入れずに歌えてしまうものだから。
あのお二人の掛け合いは面白かったですねぇ。
と、昔を思い出したりなんかして。
会がお開きになった後は恒例の飲み会。
場所が大井町ということで、いかにもな飲み屋街でフラリとお店に入ってみました。
今年はホルモン焼き。
中央卸売市場が近いせいか、大井町はお肉の飲み屋さんが多いんですね。
飲み会では、本の話、映画の話、落語の話、噂話など、色んな話が飛び交っていつも通り面白かった。
写真なんか撮る暇なかったので、もはや兵ども状態。
その話の中で、「今度出る新刊だよ」ともらった本が、こちら。
「志ん生の食卓」美濃部美津子:著この年末のお楽しみの1冊となります。
平成20年にアスペクト社から出版された本の文庫化なのですが、この文庫サイズが手にしっくりしてものすごくよろしい。
そしてカバー写真が良すぎる。ああ、いい写真だなぁ。
イラストも当時のままなのですが、10年前に刊行されたとは思えないほど、今の時代にぴったりの画風。かわいい。
実はですね、ワタクシ「罪と罰」が未だ読了できませんで、四苦八苦しております。
耳慣れない名前が繰り返されるのが辛くなって、つい、他の本を読んじゃうんです。
そこでお正月休みは、浮気せずに「罪と罰」を読了し、更に「謎解き罪と罰」を読了するという目標を立てました。
なぜなら実家の本はすべて処分させられたので、浮気のしようが無いからです!
この「志ん生の食卓」はその後のご褒美本にしようと思っています。
来年は「十二国記」の新刊が出ますし、そうなると刊行順、時系列順と読み直しをしたりと忙しくなるじゃないですか。
とにかくこれを読了しなければ。
さて。
弊社では仕事納めの日に役員勢揃いの社長室へ各部ごとに挨拶に行くという昭和な風習があります。
先ほど行ってまいりました。
ということで、私の年内のお仕事も納まりました。
今年1年、酒飲みのつたないブログをご覧いただきましてありがとうございました。
来年も同じ調子ですが、何卒、仏の心でお付き合いください。
皆様のご多幸をお祈りし申し上げます。
よき新玉をお迎えくださいませ。