ジン-ポジウム

ジン-ポジウムに行ってきました。


ジン-ポジウムとは何ぞや?

シンポジウムの語源はsyn一緒にposis飲むの意のギリシャ語cymposionのラテン音訳で「饗宴」「討論」の意味があるそうです。
まさにこのイベントはお酒の「ジン」の「饗宴」。
昨今のクラフトビールブームはすでに定着した空気がありますが、近頃はクラフトジンの波が来ているようです。
若いころ、寝酒のジンをベッド下に隠し持っていたのが母親に見つかり、「リビングで飲みなさい!」と正座で怒られた経験もあるほど、私はジンが好きです。
あ、安心してください、社会人になってから覚えた味です。

さて。こちらのイベント。
大変真面目な会なのです。
3時間に渡る座学の後に37社70種類以上のジンの試飲会。

ジン・ガーディアンズの授与式のあと登壇したのは世界中のバーテンダーの指導をするアンガス・ウィンチェスター氏。
テーマはジンのローカリズム化について。


「ジュニパーベリー」と使っている度数が高いものはジン!と言っていいのでしょうか。そこに、様々なボタニカル(草木の皮や根など)で香りを付けることで個性を出すのが基本。
そこで、注目されるのがローカリズムということになります。


その国、さらにはその土地にこだわったジュニパーやボタニカルで製造される。
4種類のジンを試飲しながら進められる講義なのですが、NIKKA KAFFEYという日本のジンはザ・ジャパニーズ・ジンと言われるだけあって、柚子の香りから入って山椒の香りで締めるという華やかなものでした。


それから、素敵なストーリーだな、と思ったのはUKのForest Gin。何と家族で作っていて、土地ならではの可愛い陶器の瓶に詰められたものが年間85本程度しか作れない。
そして、ボタニカルの採取は10歳の娘さんの役目で、余った素材は朝食のシリアルに加わるという。
そして、これが本当に美味しい。

次に登壇したのはシップスミスのマスターディスティラーのジャレッド・ブラウン氏。


テーマはジン製造について。
こちらは実際に自分でボタニカルを育てることの大切さから、蒸留の仕方などの具体的な説明まで。


さすがに家でやるのは大変そうですが、小さい規模の蒸留をしてもらえる工場もあるようですね。
お金があったらお願いしたい。

そして、次の登壇は鳥居和之氏によるサントリー「ROKU」のセミナー。


こちらは製品として販売されているROKUとその原酒となる柚子蒸留・桜蒸留の3種を飲み比べ。


NIKKAもそうでしたが、やはり柚子などの柑橘系は使われやすいし、日本独特の素材としての桜も理解できる。
では、元のお酒自体を米で作れないのか?発酵するからダメなのか?いや、球磨焼酎は蒸留だから作れるはずだ。
では、ボタニカルとして菊は?山葵は?竹は?
ROKUは桜・桜葉・煎茶・玉露・山椒・柚子といったボタニカルが使用されていますが、行きつくまでにはやはりちゃんと上記を試してみたんですね。
だけど、やっぱり菊の香りが効いたジンが飲んでみたいものだと。

思いつくとその考えが頭を離れず、70種類もあれば米で作られたジンや菊に特化したものもあるかもしれない。
と、試飲会に。

端から全部試飲しました。
やはり焼酎の流れで九州方面のクラフトジンが多かったですね。なので、米を使ったジンはクリア。


ですが、菊を主体にしたものは見つからず。
難しいんですかねぇ。
面白かったのが、昆布を使ったジン。
本当に昆布のミネラル感が感じられるんです。

もう、最後はベロベロ。

 

ジンの世界って、こんなに広かったんですね。
ものすごく面白かったです。
次回もぜひ参加してみたい。
そして、菊香るジン、飲んでみたいなぁ。